逆算の大切さ。自分の能力と限られた時間の有効活用
以前の記事で書いたこれからの勉強では、6月末までにどこまでやるのかをはっきりとさせていなかったので
今回の記事では、どこまでやるのかを明確にし、その上で残りの時間とを計算していこうと思う。
まずは時間から。
6月12日〜30日まで19日間。このうち勉強時間の取れる土日は4回ある。
平日3時間、土日7時間(これは最低限のこちらの希望時間であり、タスクでやっているので時間はもう少し取れるかもしれない。)
つまり
3時間×15日間+7時間×4日間=73時間となる。
やなければならない課題として、
・英語レベル別問題集レベル3(全部で15題程度)
・日本史問題集2周完了(現在25/60問終了)
・現代文問題集1周(現在何題目まで終了しているかは不明)
これらが必須の僕からの課題であり、加えて学校からの課題もある。
今回の計算では学校課題は一旦抜いておいて、上記の課題を単純計算で1日あたりで割ると、
・英語:1題/日で15日間で終了
・日本史:3題/日で約11日間で終了
・現代文:1題/日で終了(全部で10題だと仮定)
これらを73時間でやるためには1つあたりの時間も求めなければならないが、今回は英語は2時間/題、日本史は1題/30分、現代文は1題/3時間とする。
すると、各科目の総合計時間は英語が2時間×15題で30時間、日本史が30分×35題で約16時間、現代文が3時間×10題で30時間。
つまり簡易的な計算でも、
76時間かかるのである。(学校課題は除く)
このように締め切りまでの時間を逆算すると、自分に残された時間とやるべき内容量の兼ね合いがはっきりと見えてくるのである。
要は、早くやらなければやばい。ということを自覚できるのである。
おそらくこのブログ記事を見たときにはAgさんは相当焦るだろうが、もっと時間に追われることもこれからあるかもしれないので、あえてプレッシャーのかかる記事を書いてみた。
皆さんも、自分の使える時間とやるべき内容を計算してみて、勉強を効率的なものにしていただきたい。
外国語学部卒が教える、外国語学部で学べる5つのこと
高校生の中で外国語学部に興味のある方は多いのではないでしょうか。実際私の周りでも生徒からはもちろんのこと私塾関係の方から「外国語学部って結局何を勉強しているんですか」と聞かれることが多々ありましたので、今回の記事では具体的に何を学べるかを紹介できればなと思います。
※某大学(卒業校)をモデルにしておりますので、他大学とは若干の差があるかもしれませんが、ご了承ください。
専攻科目(英語)
当たり前ですが専攻科目なので、この英語の授業が半数ぐらいあります。(私の大学では午前中は基本的に専攻科目及び第2言語の時間でした。)
日本の現在の義務教育では英語を勉強しますが、私の通っていた大学では中国語やロシア語など全くの初心者から勉強する学科もありましたので、4段階の課程に区分されていました。
英語(私の専攻)に関して言いますと、読解の授業、英文法の授業、作文の授業、会話の授業で構成されていました。
読解(講読)
この授業では様々な文章を取り扱っていました。英米文学から最近の技術書、論文まで多種多様です。高校生には衝撃かもしれませんが、SVなんて考えません。(笑)基本的にその時間中に大量の文章を読んで筆者の意見をまとめるといったことや、英米文学であれば昔の英語表現と現在の表現の差異に注目しそこから討論を行ったりします。
まあ要は読めて当たりまえという感じで、1授業あたり50ページほどの内容を扱うなんてこともありました笑
Googled: The End of the World As We Know It
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こんな感じの本を読んで、筆者の特徴的な意見が述べられている部分に関して討論していくような授業もありました。
英文法(言語学・統語論)
確かこんな名前だったと思います。(ぶっちゃけ不得意でした笑)まあイメージとしては五文型をさらに奥深くしたものだと考えてください。多分ですがこんな書き方をしていては怒られそうですが笑(参考までに1回生の頃しかありませんでした。授業を取れば研究することもできました。)
興味のある方はGoogleで言語学の基礎などと調べてもらうとわかりやすいかなと思います。
作文
作文はエッセイを書くための訓練を行います。アイデアの出し方(ブレインストーミング)やpeer review といって学生同士で添削し合うような感じでした。一回の授業につき1エッセイを提出することが求められます。最初は400語程度のものでしたが、最終的にA4用紙4〜5枚のエッセイを提出しました。
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会話
会話の授業は1回生の時は、日常会話から始まります。一番初めに教わるのは元気でもないのにI'm fine thank you, and you.はやめろということです。笑
加えて専門的なことも学んでいきます。例えば日本人は英語が出てこなくなるとえ〜とかあ〜とか言いがちですが、well, you knowなどやあいづち「あはぁん」のようなものを積極的に使用することが推奨されます。また腕組みや首を振ったりなどのnon verbal cueも大切な要素だと学びました。
ネイティブからすると、日本人の多くが表情から何を考えているかわかりづらいそうです。まあ日本人同士の会話であれば笑ったりするのでしょうが、対外国人になると緊張からか表情がこわばったりしているように見えるそうです。
また3回生になると、英語でのプレゼンテーション技法も学びました。有名なTED talksをモデルにし、モノマネするところから始まり、自分の主張を組み立てて、形にするという感じです。
これは参考までにですが、外国人の教授の授業には期末テストのようなものはなかったように感じています。毎回の授業でのパフォーマンスで成績が決まるという感じでした。
一般科目
外国語学部だからといって、英語ばかりやっているわけではありません。いわゆる一般教養というやつですね。私も体育や経営学、経済学、各法律など多種多様な講義を受講していました。経営学のゲーム理論などは今でも覚えています。
英語教育学
これは英語の教員免許を取得するために必要でした。ちょうど私が教職を取っていた時に、高校英語の授業が英語化されるというような過渡期でしたので、基本的に英語を使って、英語を教える技術を学びます。そのほかにも教育史なども教職必須科目としてあったはずです。
また第二言語習得理論の基本も学ぶことができましたし、それは今でも役に立っています。インプット仮説などが有名ではないでしょうか。
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音声学
音声学では、様々な言語の発声の際の、口腔内器官の使い方などを学びました。例えば、bやpという音は両唇音という区分に当てはまり、両唇を一旦閉じることによって発声します。このような内容を英語だけではなくフランス語や中国語などとも比較しながら学びます。(舌打ちの音を含む言語もありました。)
国際法・貿易英語実務
国際間の商取引に関する法律関係やそれに伴う英語文書を題材にした授業でした。専門用語が多く含まれ、共通理解されている英語を使わなければならない点が難しい部分でしたね。
それよりも、貿易実務英語の教授が授業中に日本航空の株券(当時紙切れになりました)で紙飛行機を作って飛ばしていたことは鮮明に記憶に残っています。笑
まとめ
ざっと書いてこのような感じで大学生活を過ごしていました。外国語学部は基本的には外国語を学ぶことに加えて外国語の運用方法も学べる学部だということを知っておいてください。英語の得意な方にとってはあまり予習の必要もなくテストも高得点を取れるので比較的単位習得には困らないですが、英語のアウトプットを行う機会が多いので、発音などで恥ずかしさを感じてしまう人にとっては苦痛な時間を強いられるでしょう。(書き忘れていましたが、発音の授業もありますのでご心配なく。)
自分に負けてしまうということ、自信のなさ
AgさんからのLINE「最初マークしてたとこから変えたとこ全部最初の方が答えやった」
これ試験あるあるですよね。まあ解答を変えてしまうのには様々な理由があるわけで、、、、
例えば、見直しの時にもしかしたらこっちかも、となって変えてしまう。
もう一つ、これは絶対にやってはいけないのだけれども、マークシートにズレがないか確認していると、一つの数字が連続していることってよくあるのね。
2、2、2、2、2みたいな感じ。
さすがにこんなに連続するわけない。となった時にはゲームオーバ。その受験生はバランス理論という沼に片足を突っ込んでしまっているのだ。(カイジ参照笑)
※本来のバランス理論とは用法が少し違う気もします。興味のある方は調べてみてください。
試験というものは、自分の弱い部分を徹底的についてくる。少しでも曖昧な部分があったりすると、迷いが生じる。
するとその迷いを利用して、試験の悪魔のようなものが誤答という罠に誘い込んでくるのである。
まあ要は、一度選んだ答えはできれば変えない方がいいってこと。
受験本番まであと8ヶ月。弱い自分を見透かされないように、徹底的に勉強して同じ数字が連続できても変えないようにしよう。
模試の結果(6月)
Agさんから模試の自己採点の結果が来た。
詳しい点数は省略するが、
国語が6割弱、日本史が5割、、、、英語は3割ぐらいか?(笑)
国語、日本史のように結果が出る教科もあれば、英語のような点数になることも。
ということで、これからの英語の勉強を修正する必要があるかもしれないので、Agさんの感覚と模試の復習で見つけた課題を考察する。
【Agさんの感覚】
・文法はほぼわからん
・最後の二つの大問2個は時間切れで解いてない
【模試の復習後】
・時間があれば解答できた
・長文が初めて内容が分かったので、絶対正解したくて読み込んでしまった。
まず文法に関してだが、この動画で紹介しているように
文法には、長文読解に必要な知識と、文法問題を攻略するための知識に差があることは事実。Agさんは今長文を読める程度の文法力しかないので、わからなくて当然。僕からすればそこはあまり問題ではない。
むしろ、内容が読めてて時間切れ、つまり読解スピードが遅いということである。
まあ指導方法が、
正確に1人で読む→スピードを上げていく→雑誌のように読める。
この流れであるから、現時点で高速で読めるとは思っていないのだけれども、今回の模試の結果を受けて何も対策をしないのは、教えてる側としては論外なので、少しばかり対策を。
WPMという言葉をご存知だろうか?
Words per minutesの略で1分間あたりの読む単語数のことである。おそらく単純に考えるとAgさんはここが遅い。これは単語を調べなくても読めるような文章を使って、トレーニングをしていく必要がある。
さらにいうと、ただ読むだけでは意味がなく、内容も分かってこのスピードを高める必要がある。
そろそろ精読に加えて、速読のトレーニングも積んでいったほうがいいのかもしれない。
【今日の勉強量】
・模試の復習
割と本気で2014年の同志社大学英語第3問で必要な知識を解説してみた。
第1問、第2問の解説が見たい方は以下からどうぞ。
では、本日は第3問の解説に行ってみましょう。加えて、これまでのまとめにも言及していきたいと考えています。毎度お手数ですが、お手元に過去問を用意してください。
第一印象
まずぱっと見でわかるのが、会話問題だということ。さらにいうと、10個の選択肢のうち2つは使わないものがあるということです。英語をまとまりとして読解できる方にとっては使わない選択肢は即座に見当がつくのですが、過去問に取り組み始めた受験生にとっては難しく感じる要因になるのかもしれません。
会話問題
構成としては2人の人物が特定の話題に対して会話している状況です。攻略法としてはまず登場人物を押さえましょう。誰が話している内容かによって選択肢が絞れることがあります。
そして会話の選択肢の中にはkeywordとなる単語やフレーズが含まれています。その単語は知っておきたい単語です。今回の問題で言えば、vaguely「なんとなく漠然と」という意味をしっていなければ解答することが難しい問題もありました。
英作文
英作文ですが、直訳で英訳していくとどうしても行き詰まることが多々あります。(アウトプットできる表現が多い受験生は大丈夫かなと思いますが。)なので、まずは自分が知っている表現で書くことのできる同じ意味の日本語に修正していきましょう。
問:2つのアルバムの制作者たちは、自分たちが今までに手がけた中でこれが最高の音楽と思ったんだ。
この中で怪しいのは「手がける」という部分ではないでしょうか。ここをそのまま考えても答えはまずでないでしょう。手がけるということは作るでいいんです。makeでも構いませんし、できるならcreateなどの単語が出てくれば最高です。
また制作者の意味でproducerと分かればいいですが、わからない人は「二つのアルバムを作った人」に変えてください。意味は同じです。
もう一点気をつけて欲しい点は、今までに手掛けたという部分です。ここの時制は過去完了形ですよ!文章自体が過去形の文章であり、その文中で、今までに手掛けたということですから過去完了形を使ってくださいね。詳しく知りたい方は
高校英語(文法)〜完了形完全攻略(現在完了・過去完了・未来完了)
こちらの動画で解説しております。(ちーむ武庫之荘の英文法完全攻略シリーズ)
答:The people who made the two albums thought that the album was the best product which they had created(made).
こんな感じでまとめられれば大丈夫です。
最後に、気をつけなければいけない点として、会話の中のセリフが抜かれていますので、固有名詞等は正しく使ってください。(おそらく誤字でも減点されます。)
オススメの参考書としては
よくばり英作文―生きた重要文例418で未来を拓け! (駿台受験シリーズ)
- 作者: 竹岡広信
- 出版社/メーカー: 駿台文庫
- 発売日: 2010/12
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このようなもので例文を暗記してもいいですし、
こちらの参考書では上記のようなやり方がもっと詳しく書かれています。おすすめです。
全体のまとめと対策
全体的な難易度としては、一見難しいように見えて、正確な知識と応用力さえあれば難なく解ける良問だと思います。英語力の向上はもちろんのこと、背景知識などをせっかく出典がありますので、出典元のサイト等から得られれば、高得点に近づけるでしょう。