割と本気で2014年の同志社大学英語第3問で必要な知識を解説してみた。
第1問、第2問の解説が見たい方は以下からどうぞ。
では、本日は第3問の解説に行ってみましょう。加えて、これまでのまとめにも言及していきたいと考えています。毎度お手数ですが、お手元に過去問を用意してください。
第一印象
まずぱっと見でわかるのが、会話問題だということ。さらにいうと、10個の選択肢のうち2つは使わないものがあるということです。英語をまとまりとして読解できる方にとっては使わない選択肢は即座に見当がつくのですが、過去問に取り組み始めた受験生にとっては難しく感じる要因になるのかもしれません。
会話問題
構成としては2人の人物が特定の話題に対して会話している状況です。攻略法としてはまず登場人物を押さえましょう。誰が話している内容かによって選択肢が絞れることがあります。
そして会話の選択肢の中にはkeywordとなる単語やフレーズが含まれています。その単語は知っておきたい単語です。今回の問題で言えば、vaguely「なんとなく漠然と」という意味をしっていなければ解答することが難しい問題もありました。
英作文
英作文ですが、直訳で英訳していくとどうしても行き詰まることが多々あります。(アウトプットできる表現が多い受験生は大丈夫かなと思いますが。)なので、まずは自分が知っている表現で書くことのできる同じ意味の日本語に修正していきましょう。
問:2つのアルバムの制作者たちは、自分たちが今までに手がけた中でこれが最高の音楽と思ったんだ。
この中で怪しいのは「手がける」という部分ではないでしょうか。ここをそのまま考えても答えはまずでないでしょう。手がけるということは作るでいいんです。makeでも構いませんし、できるならcreateなどの単語が出てくれば最高です。
また制作者の意味でproducerと分かればいいですが、わからない人は「二つのアルバムを作った人」に変えてください。意味は同じです。
もう一点気をつけて欲しい点は、今までに手掛けたという部分です。ここの時制は過去完了形ですよ!文章自体が過去形の文章であり、その文中で、今までに手掛けたということですから過去完了形を使ってくださいね。詳しく知りたい方は
高校英語(文法)〜完了形完全攻略(現在完了・過去完了・未来完了)
こちらの動画で解説しております。(ちーむ武庫之荘の英文法完全攻略シリーズ)
答:The people who made the two albums thought that the album was the best product which they had created(made).
こんな感じでまとめられれば大丈夫です。
最後に、気をつけなければいけない点として、会話の中のセリフが抜かれていますので、固有名詞等は正しく使ってください。(おそらく誤字でも減点されます。)
オススメの参考書としては
よくばり英作文―生きた重要文例418で未来を拓け! (駿台受験シリーズ)
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このようなもので例文を暗記してもいいですし、
こちらの参考書では上記のようなやり方がもっと詳しく書かれています。おすすめです。
全体のまとめと対策
全体的な難易度としては、一見難しいように見えて、正確な知識と応用力さえあれば難なく解ける良問だと思います。英語力の向上はもちろんのこと、背景知識などをせっかく出典がありますので、出典元のサイト等から得られれば、高得点に近づけるでしょう。