とある社会人の自己紹介
無事1回目の模試も終了し、昨日は勉強しなくていいよ。と伝えた。
今日は復習にあててもらう。模試は復習してこそ効果がでてくるので、必ず復習してほしい。やり方はまた動画にでもします。
ところで、読者の方(おるのかどうかわからないけど笑)は僕がまだ何者かご存知ではないと思いますので、今日は自己紹介します。
大学は某国公立の外国語学部にいました。
中高生の時あまり英語は得意ではなかったのですが、不得意なものを極めれば、どこまでできるんだろうという単なる好奇心みたいなものから英語を始めました。
大学時代に予備校講師と個別塾で英語を教えると同時に、音声学や英語教授法、第二言語習得論なども学びました。
社会人となってからたまたまAgさんと会う機会があって、もう一度教えることになったという感じです。
基本的にこのブログでは、中高生向けにAgさんがどれぐらい勉強しているのかを載せます。
同時に、様々な勉強法とその効果についても書いていければと思っていますので、受験生を教えている先生たちにも温かく見守っていただければと思います。
最後にコメントをいただけるとすごくブログ更新のモチベーションが上がりますので、よろしくお願いします^ ^
幻影〜4月の模試結果
あしたAgさんは模試を受けるらしい。高校3年生になって初めての模試かな?
今日は模試の話でもしましょう。
基本的に模試は所詮模試。試験を模倣してるだけで、入試とは似て非なるもの。
予備校講師がよくセールストークで模試の問題なんてクソの寄せ集め。などと言っているが、あながちまちがってはいない。
では、有効活用できないのか?受けなくても良いのかというとそれは違う。模試の活用法は2点ある。
1:得意・不得意の見極め
人間万能ではない。特に入試では、すぐに理解できる、いわゆる得意なものと、何回やってもうまくいかない不得意なものがある。
それらを見極めるものさしとして模試を活用してほしい。あまりできていない分野はどこだろう。逆にできているのはどこだろう。
合格への最短の道とかやり方は一つではないのは確かだけど、不得意分野を消していくことは入試では必須である。できないことを普通ぐらいにまでもっていければ、なんとかなる。
2:自分の立ち位置の把握
これは、同じ志望校の人との差を実感できるということである。判定は特に重要ではない。
入試では最終的に同じぐらいの学力をもった人との競り合いになることが多い。そんなひとたちの学力と自分の学力を比べられるのが模試なのである。自分の現状を把握することは本当に大事。
以上二つが模試の有効性であるが、模試の点数欲しさに勉強のペースを変えてはいけない。
冒頭で言ったが、模試は模試であって、模試の点数がいくらよくても大学には合格しない。幻に騙されず、真の目的を見極めて欲しい。
【今日の勉強量】
日本史:問題集2題
英語:長文1題
古文:文法、単語2つずつ
志望校、到達点と道のり
今日は志望校についてお話ししよう。
このブログの主人公Agさんの志望校は、今のところ関西大学か同志社大学。学部はまだ決まってない。(吾輩は猫であるのような感じで今の読んでください。笑)
さて、闇雲に勉強を始めると、長続きしない原因の一つに目標が定まってないことが挙げられる。もう少し正確にいうと、志望校は決まっているけれども、具体的にどれぐらい点数が必要かがわかっていない。
ゴールがぼんやりとぼやけているのに、努力し続けても長続きするわけがない。途中でやめてしまう。だから勉強を始める前にゴールを明確にする必要があるのだ。今回はAgさんの志望校の最低点数を中心に見ていこうと思う。
☆:今回の条件
今回の条件として、まず3教科の入試という設定にしている。近年様々な入試方法が増えており、とてもではないが書ききれる量ではない。今回はあくまでゴールを明確にするための方法論として読んでいただければと思います。
次に、学部をある程度絞って書こうと思う。Agさんの学部がまだ未定ということで、関西大学or同志社大学に入るための目標設定という観点からなので、個別の学部ごとに多少の点数の誤差があることはご容赦ください。
1:関西大学
ではまず関西大学から。基本的には3教科で450点満点(各教科150点)の配点である。合格最低点は例えば、文学部の全学部日程であれば275点(得点率61%)、社会安全学部では255点(得点率56%)であった。以上から7割取れれば大概の学部であれば合格する。
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2:同志社大学
では次に同志社大学に移ろう。同志社大学であるが、僕の感覚的には関関同立の中でもレベルは一つ上だと考えている。実際に合格点も政策学部の個別日程で500点中372点(得点率74%)、経済学部の全学部日程で69%であった。
ちなみに同志社大学の3教科の配点は国語及び社会・数学が150点、英語が200点となっているので、基本的な戦略としては英語をまずは重点的に勉強すべきであろう。さらにもう一つ付け加えると英作も出題されているので、その点も留意して勉強に取り組んでいただきたい。
同志社大学(文学部・経済学部−学部個別日程) (2017年版大学入試シリーズ)
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3:まとめ
今回は学部は抜きにして考えたが、その結果として7割を取っても安全圏に入る大学とそうではない大学があることは理解されたかと思う。また今回度外視した要素として各大学の出題のくせや難易度もある。どうやっても合わない問題というのその人によってあるだろうし、また単純に難しい問題もある。そのような複合的な要素を判断して、ゴールを具体的にしていただければと思う。
最後に、
もし各大学の分析及び過去問の研究を行って欲しい方がいらっしゃいましたら、
もしくは コメントまでお願いします。
勉強ができないことが悔しい
「学校の国語の演習で40点中6点しかなかってんけど。漢字しか合ってない。」
受験勉強をしていく中で、こんな場面とうんざりするほど向かい合わなければいけない。そんな時にどういう行動をするかで、合格するかしないかは左右される。
ある高校生Oくんの場合
県内の真ん中ぐらいの高校に通うOくんは学校の成績はそこそこ。受験勉強として僕が教えることになったけど、授業中もよく集中していた。その割には点数があまり伸びない。模試などでもある時点(6割程度)から全く伸びなくなった。
なぜだろう?点数を分析すると、あるテストでは8割ぐらい。別のテストでは半分いかないぐらい。それで平均して6割ぐらい。
このOくんの反省点は半分いかなかったテストの原因を考えなかったこと。別のテストで8割ぐらい取れているから、できなかったことは目を瞑ろうという考え。これではいけない。
なんとか考えを改めさせ、受験最後の1ヶ月で大学合格を勝ち取れるところまでたどり着くことができた。
失敗にこそ成長する(点数を上げる)ヒントが眠っている。
ある高校生Iさんの場合
Iさんは外国語学部を志望する生徒さんだった。最初はOくんと同じようにそこそこという感じ。ただ、すぐに周りの人と話し込んでしまう癖があった。実社会に出ればコミュニケーション能力はとても大事だが、受験勉強においては時に時間の浪費になってしまう。
あまりにもひどかったので、冷静な口調で「自分、落ちるで。絶対。」と言ってしまった。その言葉があまりにも強かったのか、その日以来口もきかなくなってしまった。僕が嫌われ役になって受かるのならそれもいいか。そう考えていたけど、その子はもう一度教えてくださいと言いに来た。
今では僕を親友扱いしてるけど(ランクダウンしてね?笑)それは置いておいて、この子は合格したいという気持ちで、自分の一時の感情を冷静に抑え込んだ。(ごめんね。僕が冷静になるべきだったけど。)結果は見事第一志望に合格。
”一時の感情で利益を失うバカにだけはなるな!”
Agさんはどうするだろうか?
Agさんの場合、自分の中では受験勉強をして、それなりに自信があったんだろう。だからこそできない自分に腹が立ったかもしれないし、受からんかもと不安になったのかもしれない。
でも今の君がやることは感情に身を委ねることではない。
なぜできなかったのか?どうすればできるようになるのだろうか?冷静に、そして客観的に分析し、もう一度立ち上がって欲しい。負けるな。
【今日の勉強量】
学校の課題:漢字プリント
英語:長文一題(1冊終了。よく頑張った。)
現代文:学校のワークのやり直し。
【今日の名文】
自分で反省して立ち直る。そういう精神的な強さがなければ、受験では絶対に勝てない
(桜木建二・ドラゴン桜)
知らない世界〜学校より早く勉強が進んでしまったら
AgさんからのLINE
「今やっと授業でやってるところを抜かして、江戸時代まできた。問題集解いても知らないところばっかで答えすぐ見ちゃう。いいん?」
答えすぐ見てもいいよ。
答えをすぐ見るべき3つの理由
時間の節約
まず第一の目標は時間を節約するため。夏休みまでの中学3年生、高校3年生は受験勉強を始めたばかりで、長時間考えたって答えに辿りつけるわけがない。つまり考えてる時間が無駄になるということ。(計算問題などでの答えの使い方は次の項目へ)
考えても答えが出ないのなら、手元の答えをすぐに見よう。時間は過ぎていくよ。
考え方を導いてくれる
答えを見ると、正しい答えに至るまでのプロセスが書いてある。つまり自分の問題への取り組み方(考え方)を教えてくれる。数学などでは、問題の書き出しが特に重要。それが間違っていれば、そのあとも間違っていく。
例えば、二次関数の問題であれば、まず平方完成をする。頂点の座標を求める。文字が入っていれば場合分け。判別式。こんな風にどんな問題でもやるべきことは決まっている。これらを知らないのに考え込むのは勿体無い。
答えがあなたを正答まで道案内してくれるよ。
知識の充填
答えにはその問題の知識はもちろんのこと、関連する知識を書いていることもある。つまり答えも参考書がわりになる。
あなたの手元には2冊の参考書がある。でも多くの人は1冊しか見ない。なぜ?
まとめ
試験なんて所詮、覚えたことを使えるかどうかを試すだけのもの。0から1を生み出すのではない。決まってることをただ決まってる通りにやるだけ。その決まりを教えてくれるのが答えなのさ。
さあ、明日からあなたは答えとどう向き合う?
【今日の勉強量】
日本史:問題集2つ(36/69)
古文:単語と文法1つずつ
【今日の名文】
いかに知識を身につけたとしても全知全能になることなどはできないが、勉強しない人々とは天地ほどの開きができる。
(プラトン・哲学者)
正解よりも間違いから学べ。
今日のAgさんは学校で体力測定だったらしい。
「ムッチャ疲れたけど頑張った。」
いいぞ。勉強もその調子で頑張って。
久しぶりに直接会ったので、どれぐらい進んでいるかをチェック。
やっぱり真面目。すごく真面目。
日本史は34まで(問題集の半分)
古文は文法、単語共に5分の2ぐらい。
英語はもうすぐ1冊終わりそう。
単語で悩んでたみたいだけど、進度は完璧よ。その調子。
というわけで今回は進度に加えて、中身も見ていく。
中高生は正答率で一喜一憂するけど、教える側はそこよりもどんな間違い方をしたかの方が気になる。(僕だけかな。)
この問題のメモからでもどんな考え方をしてるのかとか、どの知識が足りていないのかがよくわかる。さながらあてもない旅を続ける旅人に渡された地図といったところか。
例えば、2行目のorは前の文の否定と関連して、not A or(nor) B : AでもないしBでもない。のような感じだろうけど、the fact をSでとってしまってる。つまり接続詞が理解できてないのでは?と考える。
さらに、thatは関係代名詞ではなく、同格だよとか、後ろに関係代名詞が省略されてるけどわかる?とかその子に投げかける質問の方向性が固まっていくのよね。
面白いのが、これで終わりではなく、方向性を示せばそれでその人は理解するのか?それともまた別の質問が生まれるのか?その人その人によって十人十色な反応が返ってくる。
勉強を教えてるのは僕だけれども、コミュニケーションの取り方、人に何かを伝えることの難しさを教えてもらってるのは僕なのかも。と久しぶりに思いました。
教えることは学ぶこと。ってどっかの誰かが言ってたような気がする。
【今日の名文】
人は教えることによって、もっともよく学ぶ
(セネカ・哲学者)
取り組みの顕在化
勉強を始めてすぐに点数があがるかというと、それはない。
必ずタイムラグがある。
それは人によりけりで、僕の感覚では数ヶ月ほど。
難しいのは点数が出るまでに勉強法を変えたり、最悪の場合やめてしまう子たちをどうやってフォローしていくか。
Agさんに教えている勉強法は、一般的なやり方とは少し違う。
つまり周りの大多数の人間がやっていることを自分はやっていないから不安が煽られてしまう。
ここが僕の課題です。僕は必ず結果がでると信じられるけど、実際にやってる方からすれば不安で当然。
そういう意味では、みんなと一緒に頑張らない方が点数は上がるかもしれない。
経験談だけど、僕も受験生のとき人と違うやり方をしていたと思う。単語帳もあまり使わなかったし、自習室ではなくわざとうるさい環境で勉強してたりしてた。それでも合格できるんだから、Agさんも合格するはず。
大丈夫。時間だけで言えば、僕より勉強してるから。