久しぶりに直接英語を教えてみた。
今日は直接教える機会があったので、その結果を。
まあなんというか、そもそもが長文問題と文法の配点は意識した方がいいよねってこと。
センター試験の配点だけを考えてみても、発音・文法問題で44点、長文読解で156点なんだよね。
どちらに英語学習の重点を置くべきかは、明らか。
まあこのJKと大学受験してみたという企画自体が、従来の単語偏重の勉強方法は取り入れないというところからスタートしているので、一つ一つの文章を大切にし、学習プロセスとしては
精読(英文構造の把握)→日本語の意味把握→音読等による速読
をメインにしている。
Agさんにはできるだけ多種多様な分野の英語に触れてもらい、入試でどんな文章が出てきても、落ち着いて読解できる力を養ってもらっているところ。
今はまだ問題を解くことはメインの目的ではない。
ということを再確認できた。
英検2級、っていうかリスニングの時の感覚を説明してみた。
今日はAgさんからリスニング問題が全然わからん。というLINEがきましたので、リスニングの時どんな感じで聞こえてて、どういう風にメモをとったりして(基本的に僕は取らないですが、一応取るってことでお話しします。)解答しているかを書きます。
例文
A:Excuse me. You'll have to smoke ouside.
B:Oh, sorry. I can't smoke here?
A:I'm afraid not. There is a smoking area over there.
B:OK! Thanks a lot. I'll go there then.
Question : What will a man do?
こういった問題が出題されるとしましょう。当然僕は全て聞き取れるのですが、それではできない人のためにならないので、今回は聞き取ってほしい部分を色分けしてみます。
解説
A:Excuse me. You'll have to ①smoke ouside.
B:Oh, sorry. I can't smoke here?
A:I'm afraid not. There is ②a smoking area over there.
B:OK! Thanks a lot. ③I'll go there then.
Question : ④What will a man do?
このような感じです。順に見ていきましょう。青字はメモの内容です。
まず①ですが、タバコを外で吸う。という意味ですね。この時点で場面を想像します。イメージしてください。タバコを吸っている人に向かって、誰かがタバコは外で吸ってね。といっている場面です。(タバコは外)
そして②です。向こうに喫煙所があるよ。と教えてくれています。(喫煙所向こう)
次に③です。じゃあこれからそこ(喫煙所)に行くよ。という意味ですね。(喫煙所へ行く)
そして④です。ここは質問ですが、5W1Hを聞き取るのは必須です。誰が?何が?何曜日?いつ?どこ?どうやって?さらに主語(今回はa man)と動詞を聞き取れられれば完璧です。
参考までに言いますが、ディクテーションなどをしていると、はっきり読まれているところとほぼ読まれていないところがあると思います。上で示した、5W1Hや主語、動詞というのは比較的はっきりと聞こえますので、普段から意識してください。
高速和訳は可能か?
では次に日本語への和訳という観点から考えてみましょう。まあみなさんご存知だとは思いますが、全てを和訳しているわけではありません。と言うか無理です。通訳の際は、短期記憶を高めるトレーニングがあるそうなのですが、それは置いておいて。
理想を言うならば、
この下の状態になれれば、リスニング力は飛躍的に上がります。つまり日本語を介さずにイメージが浮かぶ状態ですね。
しかし、ここまで来るには相当の時間と専門的なトレーニングが必要です。(おそらくですが、音読せずに問題だけとく勉強法をされている方には難しいかなと。)
サイトトランスレーションとは?
というわけで今回は、サイトトランスレーションというやり方を紹介します。
これは英語を区切っていき、前から訳していくと言う方法なのですが、英語の語順のまま理解することができるので、リスニングの際、途中で分からなくなる状態を防ぐことができます。さらにリーディングの際のスピード向上にも役に立つそうです。
例えば上の文章であれば、
A:Excuse me.(すみません) You'll(あなたは) have to smoke(タバコを吸わなければいけない) ouside.(外で)
B:Oh, sorry. (ごめん)I can't (私はできない)smoke(タバコを吸う) here?(ここで?)
A:I'm afraid not.(ダメですね) There is(あるよ) a smoking area(喫煙所が) over there.(向こうに)
B:OK! (了解!)Thanks a lot.(ありがとう) I'll go (行くよ)there(そこに) then.(これから)
Question : What(何) will a man (男の人は)do? (するでしょう)
このような感じです。今回は一つのブロックの中を短めにしております。もう少し長くしてもいいですが、日本語の意味がわかる範囲内で調整してください。
こんな風にリスニングの際には処理していきます。
さらに2人1組であれば、一方が英語を音読し、もう一方がそこまでの日本語を言う。と言う訓練もできそうですね。
今回の記事で取り上げた方法でAgさんの英語力がどの程度向上するかはまた数値を出して検証していきたいと思います。(協力してくれる方は連絡してください。)
ちーむ武庫之荘@勉強神 (@team_mukonoso) | Twitter
定期テストの振り返り、受験勉強との兼ね合いの決定
Agさんの定期テストが終了したことは
この記事でも書いた通りだが、ここから今後の定期テストの扱いについて書きたいと思う。
最も気をつけなければいけないことは、定期テスト対策に追われること。
これは避けなければいけない。
では、どうするのか?まずは点数である。要は卒業ができればいいので、高得点を取る必要はAgさんには必要ない。(指定校推薦の方は勉強してください。)
加えて、勉強量と点数も考慮したい。どれぐらいの勉強量でどれぐらいの点数が取れるのか。自分の学校の赤点(欠点)を取らないためにはどれぐらいの勉強量で事足りるのかも考える。
さらにいうと、定期テストの内容が受験勉強とかけ離れているかどうかも考えたいところ。
例えば、演習という科目であれば、初見の問題が出るかもしれない。初見の問題、つまり受験と同じ形式で出るのであれば、実力試しとしては丁度良い。こういう教科は具体的な対策をするよりも、受験勉強が定期テストを兼ねているのでそちらを重視したい。
問題になってくるのは、
暗記量が多くかつ一部分を深く問われれる定期テストである。
私の戦略としては、浅く広くを繰り返すことである。同じ本をもう一度読むと、読んだ気になったりする感覚を味わったことがあるだろうか。本1冊といえば膨大な量だが、それでもこの本は読んだことがあるかないかは、前半を少し読めばわかる。
要はこの見たことがあるという状態を何回も何回も繰り返すのである。
これは先生や特にバイトの塾講師に言えることだが、教えることが好きなタイプは比較的、深いところまで教えがちである。確かに深くやることも必要なのであるが、今はその時期ではない。まずは全体像を把握しなければ、その受験生は何を勉強すればいいのか全くわからないままだ。(先生がいないと勉強しない状態。)
余談はさておき、暗記量の多いテストは一定ライン以上は勉強しない。覚えれば取れるもであろうが、覚えることによる労力と期待点数が低いし、何より受験勉強のペースを乱す必要性はない。
これらを反省(振り返って)し、次回の定期テストに臨んでもらいたいところ。
ただこなすだけのテスト勉強はもうやめよう。
PDCA〜当初の予定とその結果、そして反省、次の行動
もう、5月も終わりですね。
このJKと大学受験してみたブログもはや2ヶ月が過ぎようとしています。
ご覧になっていただけている皆様には感謝しかありません。これからも2人で精進して参ります。
さて今回は当初の勉強の計画と現状とを比べて反省と次の行動のための調整を書いていこうかなと思います。
当初の勉強法としては、
これらの記事で書いたように進めていく予定でした。
しかし、学校の定期テストがあり、課題もあり、英検も受験しいのと盛りだくさんの内容でしたので、少しばかり僕が都度調整することが多かったかなと感じております。
では、1教科ずつ見ていきますね。
国語
まず現代文は読解法に精通してもらうこと。そして問題を解きながら、読解法をマスターしてもらえればと考えていました。結果としてこの2ヶ月でAgさんが最も嫌いになった教科かなと思います。学校の演習の点数が良くないことはもちろんのこと、目に見えて勉強量が少なくなっていってました。古文もしかり。。。
やはり人間ですから、できないことはあまりやらなくなるみたいですね。来月からはまた意識して取り組んでもらいます。
英語
英語に関しては当初から音読を中心に長文読解を進めていってもらいました。なかなかの出来ではないでしょうか。
英語長文レベル別問題集 2基礎編 (東進ブックス レベル別問題集シリーズ)
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この問題集を2冊仕上げられたのは立派。夏休み(定期テストが終わり次第)は前回記事でも書いたように、
同志社大学の過去問の出典元の文章を大量に読み込んでもらおうと考えています。ですから6月までに問題集を3冊目まで終わらせてもらえるとありがたいかなという感じです。
日本史
これが2周目まで終わるかなと思っていたものの、1周と少ししかできていない状況。まあ定期テストと英検の兼ね合いもあり、一番影響を受けてしまった教科かなと思います。
やはり暗記系の教科ですから、やらなければどんどん忘れていきます。これから要注意の教科でしょう。
6月からの計画
上記のことを踏まえて、国語(現代文)の演習量を増やす予定です。英語は引き続きこのペースでいってもらいます。日本史も1日に3つは最低やってもらいましょう。
正直、1日の時間をフルで使わないとできないかなと思います。気を引き締めて頑張っていこう。
考え方の癖。短絡的思考
今日もAgさんは英検の勉強が中心。
僕が指示した問題集の中で、語彙とイディオムの問題はUnitで全部で6つあった。
英検2級語彙・イディオム問題500 (英検分野別ターゲット)
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ちなみにこれに選んだ理由は特にない。手元にあったから。
参考までに、参考書っておそらくどれも似たようなことしか書いていない。
なので1冊を極めれば十分合格範囲には届く。
ということで今回はこれを使用してもらっているが、どれでも構わない。
それはさておき、仮に1日に1Unitずつできたとしても計6日間。ペース的には問題ない。
また並行して、英語を話す力
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こちらでライティングとスピーキングの対策をしてもらおうと思う。
ところで、Agさんからお昼頃質問があったのだけれども、なんというか考え方の癖のようなものが表れていたので紹介。
The medicine ( ) so well that...
1 worked 2 cured 3 ran 4 moved
この問題で、「薬がきて回復系が来たらうぉーくを選んだらいいん?」と一言。
僕が思うに、彼女はAとBが来れば必ずCになるという解答の導き方をしたいようだ。
確かにそういうタイプの問題もあることにはあるが、残念ながらそれでは合格点に達するところまでできない。
英語はあくまでも言語、つまり人間がコミュニケーションの手段として使うものであるからそこには必ず意味(伝えたいこと)が伴う。
なので、その意味を考えずに、短絡的に単語だけをみて正解を出すというのは、あまりにもリスクが大きすぎる。
特にこれから前回ブログで書いたように、
少し難しめの専門的な文章を読んでいかなければならない。そんな問題を、暗号解読のように英語から日本語にしているだけでは到底合格することなどできないであろう。
英語も同じ人間が書いたコトバである。
相手の言いたいことを正確に読み取って、正答にたどり着いてほしい。
【今日の勉強量】
不明。英語の語彙とイディオムはやってるはず。
日本史も問題集を進めておくよう指示済み。
【今日の名言】
Little by little one goes far.(千里の道も一歩から)
割と本気で2014年の同志社大学英語第2問で必要な知識を解説してみた。
以前の記事で
第1問を解説してみたので、今回は第2問(2014年)を全力で解説してみます。
諸事情により過去問は非掲載なので、お手元に過去問をご用意してください。
全体の構成
まず全体の構成から。イメージとしては第1問から、内容一致問題と和訳問題を抜いた感じ。長文の量はほぼ同じというところ。配点も72点と第1問とほぼ同じなので、細かい部分は前回の記事を参照してほしい。
ⅡーA
本文空所補充問題なので、文章を読みながら答えていくのがベスト。知識としては熟語問題が多く、受験生としては覚えておいてほしいレベル。気になったのは(X)問題で、trial and error:試行錯誤、などのぱっと見、ナンジャコリャとなるようなものもあるが精神面の揺さぶりをかけられるだけで大して難しい問題ではない。落ち着いて解答してほしい。
ⅡーB
こちらの問題も下線部の単語やフレーズと同じ意味を選ぶ問題であるが、若干語彙のレベルは高め。知っていれば解けるが、知らない単語が出た場合、該当文章前後の意味から類推していく必要あり。例えば(f)問題。rolled out:製品などを本格的に展開していく。という意味になるのだが、この意味を覚えている人、というか知っている人はあまりいないのではないだろうか?これを一文でみてみると、(中略)a self driving car, now on its way to being rolled out by Google?となっており自動運転という単語が出てきている、そしてコンマで繋がれており、"いまグーグルによってrolled outされるべき道の途中なのだろうか?"という意味で書かれているのだが、自動運転は現時点でも研究されている分野であり、これから本格的に商品化されてくるということを知っている受験生であれば正答までたどり着くことができるだろう。
ⅡーC
下線部の言い換え問題。単純な知識に加えて、本文の内容把握も正確に行うとより正答率が高まる。
ⅡーD
文章完成問題。基礎的な知識prevent A from ~ing を問う問題であるが、yetの入れる位置に迷う受験生が多数いたのではないか。yet anotherで"さらにもう一つの"という意味になることを知っていれば、数秒で解答可能だが、わからなければ勘で解くことになるだろう。
まとめ
全体的に第1問よりも、問われる知識が深いような気がした。さらにいうと文章の内容も技術関係ということで興味のある方にとっては、ほぼ読まなくても内容のわかる問題であるが、そうでない方にとってはアレルギー反応を引き起こしやすい問題であった。
点数を高めるコツとしては、勘で解く問題を考えすぎないこと。知識がなくてわからない問題に数分もかける必要はない。他の問題を解答すればいいのである。
少し何度が高めということで目標は55点〜60点としておく。
第1問及び第2問の出典に関して。
scientific american、wall street journal、encyclopedia など出典が書かれているのが特徴。ちなみにこれらのサイトはインターネットから簡単にアクセスできる。ちなみに、scientific americanに関しては3年の内、2回出題されていた。つまり、ある程度の文章が読めるようになったのであれば、これらの文章を使って精読と文章慣れすることが一番の対策ではないだろうか。(注釈がないので、辞書は必須。)
時間がかかって効率が悪いという批判を受けることを覚悟で書いているが、出典が書かれているのに、それを読まないというのはバカではないのか?笑
その辺をよく考えてほしい。
仕切り直し。再スタート
今日で学校の定期テストも終わり、ここからまた仕切り直しの再スタートだ。
ひとまずの目標として、英検2級受験。
受験日まで約10日間。
この記事でも書いたが、戦略としては完璧に立っている。が、いかんせん時間があまりない。
ということでこの際、文法は思いっきて捨てる。
語法とイディオムを中心にリスニングとライティングの対策(英語を話す力)をしっかりとやっていこうと思う。
CD3枚付 英語で話す力。141のサンプル・スピーチで鍛える!
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さて、英検の受験があるからといって、他の教科をやらなくていいわけではない。
勘違いしてはいけないのが、
英検2級に合格することが目標ではない。
最終的には同志社大学に受かることである。
ここを見失ってはいけない。
したがって、並行して日本史の問題集及び現代文の演習にも取り組んでもらう予定。
さあ、しまっていこう。